04624-161224 sd Quattro H でザクロの色乗りと透明感が深い
SIGMA sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM
テーブルのざくろ。ずしり、そこに存在するかのような質量感。無数の凹凸が広がる表皮のざらつきまで、触れるような気がする。
シグマ「sd Quattro H」で撮影した5,100万画素相当の緻密な画像は、なめらかそのもの。緻密な立体感、リアリティ、存在感が伝わる。他のデジカメ画像にありがちな絵の具で塗ったようなのっぺり感とは無縁。
なんていうか写真以上に写真らしい。それがsd Quattro Hの本質なのかもしれません。
sd Quattro
唯一無二の画質。 唯一無二のカメラ。www.sigma-global.com
SIGMA sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM
割ったザクロの色が濃い。プチプチの透明感、果実味が手に取るように伝わる。拡大して見ても、なめらか。
そこに「画素」は感じない。しかし写真を写真たらしめているのは粒状性。粒子によるざらっと感こそ、写真の画法。そこでこのsd Quattro Hの写真にも写真らしさを見出したいと思い、Macの写真アプリで拡大してみる。やはりなめらか。もっともっと、これ以上拡大できない限界まで拡大。
すると、ようやく非常に細かい粒子状のものが見える。デジタルな「画素」ではなく、フィルムで観察するような微細でランダムな「粒子」。
この粒状性こそがsd Quattro Hで撮影したなめらかな画像を「写真」たらしめるミクロの証なのですね。デジタルカメラでありながら「画素感」が消え、リアルな「粒状性」によって成り立つフィルムのごとき写真表現。その粒状性があまりにも微細なので、滑らかさと写真らしさが両立しているのでしょう。
SIGMA sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM
シグマのQuattroシリーズに共通の「写真らしさ」、「フィルムっぽさ」が、sd Quattro Hにおいて極みに達したように感じます。sd Quattro H、素晴らしい写真機です。
そんなリアルな写真らしい描写を可能にする5100万画素相当のファイルサイズはかなり大きいに違いない。1枚1枚のファイルサイズはまちまちなので、カメラが予定する撮影可能枚数表示を参考にしてみましょう。
64GBのSDメモリカードでの撮影可能枚数表示。
jpeg:3554枚 → 約18MB/枚
RAW+jpeg:520枚 → 約123MB/枚。jpegを引くとRAWファイルは約105MB/枚
DNG:411枚 → 約156MB/枚
128GBのSDメモリカードでの撮影可能枚数表示。
jpeg:7118枚
RAW+jpeg:1042枚
DNG:823枚
shioは常時、RAW+jpegで撮影しています。基本的にiPhone/iPadに読み込んだjpegのみを使い、RAWはMacで外付けHDDに保存して、必要なものだけRAW現像します。jpegの画質で十分綺麗だからです。
ザクロはスロージューサーでピュアなジュースになりました。その複雑な色合いが繊細に表現されています。拡大して観察すると、表面の気泡が美しい。
SIGMA sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM
By 塩澤一洋, Kazuhiro Shiozawa on December 27, 2016.
Exported from Medium on May 2, 2017.